夏が近づくと気になるのが熱中症です。特に高温多湿の日本の夏では、日常生活だけでなく、現場作業や屋外イベントなどでの熱中症リスクが非常に高まります。そこで注目されているのが、AIを活用した最新の熱中症対策デバイスです。この記事では、国内で導入が進む話題のAI搭載熱中症対策ツールを詳しくご紹介します。
カナリア
カナリアは、Biodata Bank株式会社が提供する腕時計型の熱中症対策ウェアラブルです。独自のセンサーが深部体温の上昇を予測し、LEDと振動によって本人に異常を知らせます。防塵防水のIP67仕様で、汗や汚れにも強く、屋外の現場でも安心して使えます。一日使い切り型やシーズン通して使えるタイプがあり、現場での導入実績も非常に豊富です。
カオカラ
カオカラは、設置型のAIカメラで顔色や発汗、表情の変化を読み取り、暑熱リスクを4段階で評価してくれる見守り機器です。作業場の入口などに設置することで、従業員全体の健康状態を一目で確認できます。管理画面やメール通知機能も搭載されており、管理者側の対応もスムーズに行えます。
eMET
スターライト工業が開発したeMETは、ヘルメットに装着するタイプのセンサーで、額の温度と外気温をリアルタイムで測定し、熱中症リスクを判断します。現場作業員にとって装着が自然で、作業の妨げになりにくいのが大きな特長です。アラームで本人に危険を知らせると同時に、管理者にも共有されるため、チーム全体での予防体制が可能です。
みまもりがじゅ丸
腕に装着するタイプのウェアラブルデバイスとして注目されているのが、みまもりがじゅ丸です。脈拍や位置情報を常時取得し、クラウドで一括管理できます。一定の閾値を超えた場合には自動でアラートを発し、リアルタイムで管理者に通知される仕組みとなっています。既に多くの企業が導入しており、熱中症による事故ゼロを達成した実績もあります。
ユーフォリア×Gemini
ウエアラブルを装着しなくても熱中症リスクを管理できるのが、ユーフォリアとGoogle Geminiの連携によるAI分析ソリューションです。出退勤時の体重測定だけで、AIが水分不足や体調の変化を解析し、個別にアドバイスを提供します。導入負担が少なく、現場のストレス軽減にもつながる新しい形の熱中症対策です。
国内製の強み
海外製の高機能デバイスが話題になる中、国内でも十分に信頼できる製品が続々と登場しています。特に建設現場や工場など日本の環境に最適化された設計が多く、充電不要や使い切りタイプなど、導入・運用のハードルを下げる工夫が光ります。
まとめ
AI搭載の熱中症対策デバイスは、単なる温度計や湿度センサーにとどまらず、個人の状態を解析し、リスクを予測して行動を促してくれる存在になっています。特に国内製の製品は導入実績や使いやすさの面でも優れており、これからの暑さ対策に欠かせない存在になるでしょう。
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